【ブッダの感興のことば】会社や学校、人生がつらいときの励みになる教え

前回紹介した真理のことばの続きである、「感興のことば」を読みました。こちらはウダーナヴァルガを邦訳したものですが、真理のことばよりももう少し個々の内容について詳しく書いてある印象でした。

 

www.worker-tokyo.com

 

こちらはすべての教えを内容に合わせて33章に分類しています。

 

 

 

全体を通して

これらの教えの中には、愛するものを捨てよ、財産を捨てよといった厳しいものもあります。これらの執着心から解き放たれることで、安らぎに達することができるという意味ですね。しかし、現在の私にとって家族や将来のための財産は大切なものです。すべてを受け入れることはできませんが、それでも多くの教えは私たちの日常生活に重要な指針を示してくれるものであると感じています。

今回も気に入った文言を紹介します。

 

第五章 愛するもの

17、汝らは瞬時も空しく過ごすな。

本来の意味は修行に励めということなのでしょうが、仕事にしろ勉学にしろ日々の生活を怠惰に過ごしてはせっかくの人生が勿体ないですよね。

 

第六章 戒め

13、心が高ぶりざわざわして、ほしいままに怠りなまけて、外のことがらに心を向けているならば、戒めと精神統一と智慧とは完成していない。

これ以外の章でもたびたび言及されますが、とにかく心を静めよ。心の高ぶりを抑えよということが書かれています。その境地に達すると悩みから解き放たれ安らぎが得られるということですね。

 

第八章 ことば

9、他人が悪い言葉を発したならば、言い返すためにそれをさらに口にするな。

12、自分を苦しめず、また他人を害しないようなことばのみを語れ。

 

大事なことですね。言い争いは災いの元です。他の章にあったと思いますが、言い返したい気持ちをぐっとこらえることが賢者のふるまいだそうです。

 

第十四章 憎しみ

9、「かれは、われを罵った。かれは、われにこんなことを言った。かれは、われに打ち勝った。人をして勝たしめた。」という思いを抱く人々には、ついに怨みがやむことがない。

15、旅に出て、もしも自分にひとしいものに出会わなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。

 

前者は人間関係に悩むときに思い出したい言葉です。なかなか難しい境地だとは思いますが、大事なことだと思います。また本書では後者のような文言をたびたび見かけます。孤独のすすめですね。良くも悪くも仲間意識の強い日本人には耳の痛い内容ではないでしょうか。

 

第十八章 花

9、他人の過去を見るなかれ。ただ自分のそれが正しかったか正しくなかったかを、よく反省せよ。

とにかく私たちは他人の粗さがしばかりするのですが、その点をまさに注意しているわけですね。すべての人に自覚のある文言でしょう。

 

第二十七章 観察

1、他人の過失は見やすいけれども、自分の過失は見がたい。

2、他人の過失を探し求め、つねに他人を見下して思う人は、卑しい性質が増大する。

 

花の章と同じことが指摘されています。自分を差し置いて他人の批判ばかりする人がいかに多いことだろうと私も思います。