【問題発見プロフェッショナル】問題発見力を高める方法

私は会社で業務改善に携わっていますが、実際に感じるのは根本の課題を発見することが最も難しいということです。適切な課題を発見することさえ出来れば、解決の実行をすることは難しくありません。社内の調整業務や、資源配分などで苦労することはあるかもしれませんが、どの方向に進めばよいかは明らかになっているからです。そこで今回は、何かのヒントが書いていないだろうかと期待して読んだ、問題発見プロフェッショナルの一部を紹介します。
あるべき姿と現実のギャップが問題だとはよく言いますが、あるべき姿の探し方については新鮮な内容でしたので、前半は良かったと思います。ただ、課題発見の絶対的なフレームワークを期待していた私としては、後半の分析方法の紹介については、期待外れだったように思います。もちろん、これらの手法をすべて扱いこなせればばかなり有効だとは思いますが。

 

 

あるべき姿の重要性

問題とはあるべき姿と現状のギャップである。そのため、まずはあるべき姿とは何かをきちんと考えなければならない。
多くの企業において的確な問題発見に至らない理由は、あるべき姿を描けていない又は間違えている、現状が正確に分析できていない、ギャップの構造を理解できていない、実行可能な解決策から逆算で問題を捉えている、の4つである。特に現代は、あるべき姿が与えられてきたこれまでと違って、あるべき姿を設定することが難しい時代となっている。
 

あるべき姿の探し方

今後のビジネスリーダーにはあるべき姿を構想する戦略的問題発見の能力が求められる。これに必要なスキルは統合力、判断力、観察力、分解力である。また、あるべき姿を設定するためのフレームワークとしては4P分析が有効である。これは目的軸、空間軸、立場軸、時間軸の4つの軸で分析する手法である。
目的軸とは、その活動の本来の目的を忘れないようにすることである。気がつけば自己目的化されてしまうことが多く、当初の目的に絶えず立ち戻ることが大切である。立場軸とは、誰にとっての問題であるかを明確にすることである。これが変わると見方が正反対になることもある。そのため、別の立場からの視点も分析しておくと良い。空間軸とは視野の広さである。地域ではなく国を、国ではなく世界を、などと俯瞰的に物事を見ることが重要となる。最後に、時間軸は統一されていないと議論が先に進まなくなる。これらの4Pによる分析を進めていくことで、あるべき姿を特定することができる。
 

問題発見分析

MECE

問題発見分析をするときは、モレやダブりがないことに注意する。特にモレは見つけにくいので、意識することが重要である。ダブりについては、重複によるメリットとデメリットを挙げ、総合的に対処を検討する必要がある。
 

トレンド分析

時系列の変化を見るトレンド分析は折れ線グラフが良い。このグラフでは、傾き、変曲点、面積を分析すると変化を知ることができる。
 

プラスマイナス差異分析

棒グラフで表す。時系列などを軸に、プラス要素とマイナス要素を分析する。
 

集中分散分析

縦軸横軸に相関性のある項目を取り、対角線からのズレやバラツキを散布図で表す。
 

コスト分析

コストと利益の合計が価格となる。どの工程にコストがかかっているかを明らかにすると良い。
 

バリュー分析

顧客満足度であるCSと、購入前の顧客期待度CEを分析する。CSがCEを上回るか同等であることが理想である。同時にKBF主要購買要員も把握することが大事である。
 

コーザリティ分析

悪循環の要因を挙げ、因果関係のどこがキーポイントなのか分析する。また良循環も分析すると良い。
 

相関分析

相関性をみるには回帰分析が良い。統計学ではrが0.9以上を相関性があると言うようだが、経営では0.7程度あれば十分である。
 

シェア分析

シェアは顧客への認知度に繋がるカバー率と、自社製品が選ばれる勝率に分解される。
 

感度分析

原因の要素を挙げ、どれが結果に大きな影響を与えているのかを分析することで重み付けを行う。
 

パレート分析

28の法則で分析することで、重み付けを行う。
 

ABC分析

セグメントごとの優先度をABCで割り振り重み付けを行う。
 

ピーク分析

時間軸で分析し、ピークに資源を集中するか分散するかを検討する。
 

リスク期待値分析

不確実な将来について、期待とリスクを分析する。